対人、人間関係の悩みは『主体的』であれば解決する


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前のページでは、受けた刺激とそれに対する反応の間に『選択の自由がある』と書きました。

実際に新たなパラダイム(地図)の書き方を説明していきます。

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人生の3つの中心となる価値観

ヴィクトール・フランクルは人生の3つの中心となる価値観があると言います。それは、

  1. 経験
  2. 創造
  3. 姿勢

で、彼は3つ目の姿勢がもっとも重要だと言っています。

つまり、人生で出会う体験に対し、どう反応するかということです。

 

バスの例を思い出そう

前ページでは、モノの見え方の変換(パラダイム・シフト)の説明でバスの話を書きました。

あの話はあなたが他人を見る目の変換でしたが、これは自分を見る目にも起こります。

 

自分から動くのか、それとも動かされるのか

ブラック上司の理不尽な行いや、毒親の悪影響をそのまま受け入れるのではなく、その事実をしっかりと見つめ、ではどうすべきか?というパラダイムを自分で設計するのです。

周りに動かされる人間ではなく、自ら責任を引き受けて行動するのです。

 

自分の行動、言動を省みよう

ここで自分が反応的(受動的)な人間か、それとも主体的(積極的)な人間か冷静に見てみましょう。それを冷静に見るには自分の心の声や言動を聴けば分かります。

 

反応的(受動的)な人の言動、考え方

  • 私にできることは何も無い
  • 私はいつもこうやっている
  • あの人は頭にくる
  • そんな事が認められるわけがない
  • なぜ、私がそれをやらなければいけないの?
  • 私は○○○○○をしなければいけない
  • ○○○○○だったら、、、

このように自分の責任、選択を全部手放しています。これらの言葉が意味することはこうです。

 

自分には責任がない、自分の反応を選ぶことは出来ない。

 

それに比べ主体的な人を見てみましょう。

 

主体的(積極的)な人の言動、考え方

  • 私は別の案を考える
  • 私は自分の気持ちを抑える
  • 私は無理に見える案でも良いプレゼンテーションで通す
  • 私は適切な対応を選ぼう
  • 私は○○○○○のほうがよい
  • 私は○○○○○をしよう

周りの状況に流されず、頭で考え客観的に物事を判断し、自分の責任のもと選択しています。

 

価値観が自分の行動を決める

これは、様々なところで言われていますが、価値観、考え方があなたの行動を決めます。

 

反応的な言葉の厄介なところは、それが自己達成予言になってしまうことだ。

決定論のパラダイムに縛られている人は、自分はこういう人間だという思い込みを強くし、その思い込みを裏づける証拠を自分でつくり上げてしまう。

こうして被害者意識が増していき、感情をコントロールできず、自分の人生や運命を自分で切り開くことができなくなる。

自分の不幸を他者や状況のせいにする。星のせいだとまで言い出しかねない。

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー, フランクリン・コヴィー・ジャパン 著)より

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関心の輪と影響の輪

ここで自分が主体的かどうか見てみましょう。『関心の輪と影響の輪』というものがあります。

まず、自分が関心のあることを書き出して見ます。

それは何でもいいです。例えば健康、家庭環境、毒親、仕事、ブラック上司、アイドル、恋愛、政治、スポーツ、お金。

 

自分がコントロールできるものと出来ないもの

思いつく限り書いて改めて見てみると、自分がコントロールできるものと出来ないものがあることに気がつくと思います。

例えば、家庭環境は自分の影響が及びますが、親のコントロール出来ませんし、仕事は自分の影響が及びますが、上司はコントロール出来ません。

人は他人のことを変えることは出来ません。変えられるのは自分だけです。

 

このように慎重に自分がコントロールできるものを選び出し、影響の輪の中に書き出して見ましょう。分ける際の考え方は下に書いています。

 

あなたはどちらに時間と労力を注いでいる?

このようにして見た時、あなたはどちらの輪に時間と労力を注いでいますか?

主体的な人は中の『影響の輪』に力を注いでいます。

 

一方、反応的な人は他者や周りの環境、自分にどうしようも出来ないことに関心が向けられ、自分の影響力の及ばない『関心の輪』に力を注いでいます。

 

関心の輪を大きくしない

そのように自分がどうすることも出来ない関心の輪に力を注ぐと、関心の輪は大きくなり逆に影響の輪は小さくなっていきます。

そして関心の輪の中の出来事は自分ではコントロールできないため、わたしたちはその中の物事に支配されます。

 

物事を3つに分けよう

でも、自分でコントロール出来るのかなどの判断は難しいですね。ここで実際に分ける際の考え方を考えて見ましょう。あるのは3つです。

 

  1. 直接的にコントロールできること(自分の行動に関わる問題)
  2. 間接的にコントロールできること(他者の行動に関わる問題)
  3. コントロールできないこと(過去の出来事や動かせない現実)

 

別々に引用を使って見てみます。

 

直接的にコントロールできること

自分が直接的にコントロールできる問題は、習慣を改めれば解決できる。これは明らかに自分の影響の輪の中にある問題である。

(『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー, フランクリン・コヴィー・ジャパン 著)より)

 

間接的にコントロールできること

間接的にコントロールできる問題は、影響を及ぼす方法を考えることで解決できる。私は、影響を及ぼす方法を三〇種類以上は知っているつもりだ。

相手の立場に身を置いて考える、それとは反対に相手とは違う自分の主張をはっきりさせる、あるいは自分が模範となる、説得する。他にもいろいろある。

しかしほとんどの人は、三つか四つのレパートリーしか持ち合わせていない。たいていは自分の行動の理を説き、それがうまくいかないとなると、「逃避」か「対立」かのどちらかになる。

これまでやってきて効果のなかった方法を捨て、影響を与える新しい方法を学び受け入れれば、どれだけ解放的な想いになることができるだろうか。

(『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー, フランクリン・コヴィー・ジャパン 著)より)

 

コントロールできないこと

自分ではコントロールできない問題の場合には、その問題に対する態度を根本的に改める必要がある。

どんなに気に入らなくとも、自分の力ではどうにもできない問題なら、笑顔をつくり、穏やかな気持ちでそれらを受け入れて生きるすべを身につける。

こうすれば、そのような問題に振り回されることはなくなる。

アルコール依存症の更生団体、アルコホーリクス・アノニマスのメンバーが唱える祈りは、まさに的を射ている──

「主よ、私に与えたまえ。変えるべきことを変える勇気を、変えられないことを受け入れる心の平和を、そしてこれら二つを見分ける賢さを」。

(『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー, フランクリン・コヴィー・ジャパン 著)より)

 

すべての鍵は影響の輪の中にある

そして本の中ではこう述べています。

直接的にコントロールできる問題、間接的にコントロールできる問題、コントロールできない問題、どんな問題でも、それを解決する第一歩は私たち自身が踏み出さなくてはならない。

自分の習慣を変える。影響を及ぼす方法を変える。コントロールできない問題ならば、自分の態度を変える。解決策はすべて、自分の影響の輪の中にあるのだ。

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー, フランクリン・コヴィー・ジャパン 著)より)

 

重要なのは影響の輪を広げること

本の中である例が書かれています。また僕の友人の体験談風に書きます。

 

友人の会社の社長は典型的なワンマン社長でした。

彼は実際に優秀でしたが、部下の意見を全く取り入れず、事細かに部下の幹部に指示をし、みんな辟易していました。

『もうこんな会社でやってらんないよ』『あの社長はいつ引退するんだ?』

休憩時間の話題はもっぱら社長の悪口です。

しかし、僕の友人は違いました。社長を変えること出来ないことは分かっているので、彼は主体的に動き、率先力を発揮し、常に先を予測し、社長の欠点を批判するのではなく、補うことに努めました。

つまり彼は自分の影響の輪にフォーカスしていたのです。

他の幹部同様、社長の使い走りにも使われましたが、その時でも社長のニーズを読み、考え方を理解しました。報告を上げる際には、社長が知りたがっていることを分析し、その分析に基づいて助言も添えました。

会議の際、また社長は幹部にそれぞれ細かな指示を与えました。しかし社長は彼に対しては余計なことを言わない他、意見まで求めるようになりました。

今度はそれが気に入らなくなるのが同僚の幹部です。彼は同僚たちの槍玉にあげられました。反応的な人の典型的なパターンです。

しかし、彼はその同僚たちにも主体的に接していき、彼の影響の輪は社長をはじめ、同僚にまで及んでいったのでした。

 

問題は外にあるのか中にあるのか

ここまで読んで分かるように反応的な人にとって問題は常に外にあります。

主体的な人にとっては問題は常に内側にあって、それを解決し外側へ力を広げていきます。

 

30日間主体的でいよう

最後に自分の主体性を認識してみましょう。

常に自分が主体的な思考、行動を監視、選択するのです。

つまり、影響の輪の中のことにだけ取り組んでください。

 

  • 小さな約束を守る
  • 他者の欠点を責めない
  • 自分の欠点を正当化しない(間違いを犯したら、認め、正し、教訓を得る)
  • 『~だったら』ではなく、『私はこうある』と宣言する
  • 自分の影響の輪を意識する

 

まとめ

以上大分長い文章になってしまいましたが、『主体的である』をまとめました。

この考え方はすべての土台になる考え方です。

最後にサミュエル・ジョンソン(英国の文学者)の言葉で締めようと思います。

満足は心の中に湧き出るものでなければならない。

人間の本質を知らない者は、自分自身の人格以外の何かを変えて幸福を求めようとするが、そのような努力が実を結ぶはずはなく、逃れたいと思う悲しみを大きくするだけである。

サミュエル・ジョンソン

 

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