- 学校、職場での人間関係
- アダルト・チルドレン
- うつ病
- いじめ
- などなど。。。
人間であればそれに立ち向かう事が出来ます。
その方法が『主体的である』です。
それが実際にどういうことか書いていきます。
あなたの経験、苦しみはあなたにしか分かりませんが、僕自身10歳の時には両親は他界していましたし、最悪のブラック上司のもとで働いたこともあります。
また、特に悩みがなくても(みんななにかしらあると思うけど)主体的であることは役に立ちます。
ここでは優しく寄り添うようなことは書いてなくて、実践的な内容になっていますが、前進したいならば必ず役にたつことです。読んで何かが変わってくれたら嬉しいです。
毒親、アダルト・チルドレン、ブラック上司など対人関係の悩みは『主体的』であれば解決する
『7つの習慣』で見る主体的の結論
主体的である、の結論から話します。
この話は『7つの習慣』から来ています。7つの習慣は全世界3,000万部、国内180万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラーです。その中の第1の習慣が『主体的である』です。
主体的を要約すると
自分の行動に責任を持ち、状況や条件づけのせいにしない。
自分の行動は、状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることを知っている。
(『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー, フランクリン・コヴィー・ジャパン 著)より)
つまり、毒親がいようと、最悪の上司がいようと、その言動や行動に振り回されずに、責任をもった自立した理性的な選択、行動が出来ることです。
これから、どういうことか説明していきます。
物の見方や捉え方(パラダイム)
私たちは常に自分のフィルターを通して相手を世界を見ます。
物の見方、考え方これをパラダイムと言います。
パラダイムは心の地図
このパラダイム(物の見方、考え方)は地図にも例えられます。
あなたが名古屋にいるのに、持っている地図が印刷ミスで宇都宮の地図だったらどうでしょうか?
題名には名古屋と書いてあるので疑わず、適当に辻褄を合わせて今走っている道を無理に地図と紐づけて走り、あせって飛ばして走り、気づいたら広島にいるかも知れませんね。
だから、根本的に自分の持ってる地図が重要なんです。
2つの地図
その地図は二つあります。それは、
- 「あるがままの状態」が記された地図(現実)
- 「あるべき状態」が記された地図(価値観)です。
そして、私たちはその地図は正しいのかを疑いません。もしくは持っていることすら気がつきません。
その地図は思い込みかもしれない
多くの場合、その価値観の地図は『常識』、『みんながそうだから』、『今までの経験』、『思い込み』という曖昧なものになっています。
この話は、 7つの習慣の中でモノの見方が変わった事例ですが紹介します。ここでは仮に僕の体験談にします。
ある昼下がりに僕はバスに乗っていました。バス内の空気は平和そのものでしたが、次のバス停で一転しました。
おじさんと3人の子供が乗ってきたのですが、子供が車内でやりたい放題をしたのです。子供たちはドンドン興奮し喧嘩をはじめ、他の乗客の新聞を破いたりとやりたい放題です。しかし、その親は黙って椅子に座ってるだけで注意しません。周りの乗客もイライラしているのがわかりました。
さすがに見かねた僕はお父さんに言いました。『すみませんが、あなたのお子さんがやりたい放題しています。あなたのお子さんでしょう?注意してください!』
すると彼は言いました。『実は先ほど私の妻、あの子達の母親が亡くなったんです。あの子達も混乱しているんでしょう。私たちはこれからどうするか。。。』
最初の見方は子供もまともに注意できないバカな親でした。それが最初のパラダイムです。
しかし、彼に話を、状況を聞くとパラダイムはまったく別のものになり、とてもではないですが、『そんなの関係ない。注意しろ!』とは言えませんね? 優しいあなただったら『何か手伝えることはありませんか?』って聞くかも知れません。
このように物の見え方が変わることを『パラダイム・シフト』といいます。
他にも、あなたがある友人を「彼は時間にルーズだ」と評していたとします。
しかし、沖縄では沖縄時間と言われるほど時間通りに来ません。僕は現在ヨーロッパ在住ですが、イタリア人も来ません。日本だったら嫌われるかも知れませんが、ちょっと足を踏み出せば時間通りにこない事は普通だったりします。
むしろ、あなたがそのような場所にいたら、「あの人はイチイチ細かい」と評されるでしょう。
同じように「彼は運動音痴だ」、「彼は芸術家肌だ」なども、現在自分の見える世界の中での判断でしかありません。
逆に親や友人に「頭がいい」と言われて育つと、「僕は頭がいいんだ」というパラダイムが出来ますし、逆もまた然りです。
何も褒めずに欠点ばかり指摘する毒親、ブラック上司のパターンです。
しかし、その毒親、ブラック上司などに縛られてるあなたには、そのパラダイムがあります。
私が上手くいかないのは彼らのせいだ。。。
やめましょう。これからもうちょっと説明していきます。
自分のことを客観的に見てみよう
このページを読んでいる自分の姿を想像してみてください。
あなたの意識を部屋の隅において、そこから自分のことを眺めてみます。
自分の事を他人のように見れたのではないでしょうか?
これを「自覚」と言い、動物には出来ません。これが人間を人間たらしめています。
「メタ思考(自分が見ているよりも一つ上のレベルで考えること)」とも言えます。
この「自覚」を使うと先ほどの、パラダイムを客観的に見れます。
自分の世界の見方を『セルフ・パラダイム』と言いますが、その自分のセルフ・パラダイムがどういったものか?を客観的にみることが主体的であるのに重要になります。
つまり、自分の地図が本当に正しいのか確認できるわけです。
決定論を受け入れる人たち
さて、ではどんなパラダイムがあるのでしょうか?
例を挙げてみますが、おそらく全部心当たりがあると思います。
環境的決定論で話す人
上司のせい、配偶者のせい、子供のせい、経済状況のせい、政治のせいというように、その人を取り巻く環境のせいにしている人です。
つまりその人の言い分では、自分の今の状態は周りの人がすべて作っている、ということです。
心理的決定論で話す人
これは育ちや幼少時代の体験が自分の性格や人格を形成しているという理論です。
例えば、「自分があがり症なのは、親が幼いころ僕を無理にステージに立たせて失敗したからだ。」
などです。
実際にトラウマなどもありますので、それを否定するわけではありませんし、この後に解決策も書いてますので、該当する方も怒らずに読み進めてもらえるとうれしいです。
遺伝子決定論で話す人
僕は日本人だから勤勉だ。俺のおじいちゃんがアル中だったから、俺もアル中なんだ。
というようにDNAが自分を支配しているという考え方です。
運命決定論で話す人
自分の運命はあらかじめ決まっているという、スピリチュアルな考え方です。
人もパブロフの犬と同じ反応を示す
以上の4つが主なパラダイムです。
僕自身このように思ったことが沢山ありますし、このような方々に沢山会いました。
おそらくあなたの頭の中にもそういった経験が浮かんでると思います。
こういう考え方をしてしまいがちですが、こういう考え方は言い訳を与えているだけで解決になりません。
パブロフの犬という実験がありました。内容はこうです。
パブロフが行なった実験は、以下のようなものである。
- イヌにベルを聞かせる。
- イヌにえさを与える。イヌはえさを食べながらつばを出す。
- これを繰り返す。(上記の二つのプロセスを条件付けという)
- すると、イヌはベルの音を聞いただけで、唾液を出すようになる。
これがいわゆる学習と異なるのは、つばの分泌が無意識的で自動的な調節に依存している点である。
Wikipedia 条件反射
つまり、何か問題が発生すると問題の本質を見ず、反射的に
環境決定論
心理的決定論
遺伝子決定論
運命決定論
のどれかに当てはめるわけです。
これは、犬だけでなく人間にも起こる反応です。
受ける刺激とその捉え方の間に自由がある