イトオテルミーというものを一言で言いますと、生きとし生けるものは、生物は自分で自分の身体、肉体を改善していく、直していくという力があるので、自然治癒力という言い方もしますけれども、そこへ働きかける療法です。
だからイトオテルミーで治すというよりも、みんなが持っている自然治癒力がどうも最近発揮できないのをちょっと応援して、「いかがですか?あなたに本来の生命力はありますよね?」という呼びかけをしていく。そういった療法です。
この世に生まれて忘れ去られてしまった本来の「あなた」を思い出すためのリトリートです。
そもそも初めてこの「なつかしいリトリート」を開いたのは1996年のインドでした。それからヨーロッパで開催して24年、25年くらい経ちます。
「なつかしいリトリート」というものを初めて聞く方には、なぜ「なつかしい」なのかなと思われるかと思うのですが、
「なつかしい」というのは、英語だとComing back to yourself, Going homeもしくはReturning to original “you”という色んな言い方がありまして、普通イメージする「ノスタルジー(nostalgy)」だけではないんですよね。
簡単に言いますと、あなたがこの世に生まれて本当の最初の(オリジナルな)「あなた」というのは、随分忘れ去らされて、
それで社会人になったり、結婚生活だったり幸せだったらいいんですけど、苦しかったり、生きづらかったり何だか心の底から喜べなかったりという色んな場面に直面している時、『私の本当の私はどこにあるの?』っていう風な事に考え至るようなきっかけは殆どないんです。
それを「なつかしいリトリート」で『そうだ。私も彼もあの人もみんな本当はこういう存在として生まれてきたんだな』という事を実感してもらうリトリートが「なつかしいリトリート」なんです。